BRAND STORY

プロデューサーREIが綴る、
HOLON誕生までの道のり

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はじまりは、ヒマラヤの旅

「“東洋哲学”の魅力を誰もが楽しめる“食体験”という形で届けたい」それが、HOLON誕生の出発点でした。

二十歳の頃、インドやチベット自治区などヒマラヤ山岳地帯を旅する中で、奇遇にも、ダライラマ法王と直接お話しできる機会がありました。自分のこれまで大切にしたいと思っていた考えにひとつひとつ答えを出してくれたような気がして、チベット仏教に触れたことが私にとって大きな転機となる経験でした。

世界的に「ZEN」や「マインドフルネス」が広まったことは素晴らしいことだと思いますが、目的ありきで思想が利用されることに少し違和感もありました。
「いつか」のためではなく「いま」が豊かであると感じられる価値観を大切にしていきたい。自分の中に調和をうみだす道のり自体を大切にしたい。
自分の中で醸成されていった思想を、周りの人に体感してもらう方法として、誰もが身近な「食体験」と結び付けられないかと考えました。

“いまここ”を大切にする時間

そうしていろんな食体験を考える中で、最も可能性を感じたのが、様々なボタニカルを無限大に組み合わせられるクラフトジンでした。

その香りを味わったとき、普段使われていなかった自分の身体感覚がふわっと開花し、瞑想のように心が静まっていくのを感じました。それは、大勢で飲むお酒の席が苦手だった私が、はじめて気持ちよくお酒を飲めたと感じた時間でもありました。

クラフトジンというひとつの枠の中であれば、東洋で昔から使われてきたハーブやスパイスを調香し、日本人の根底に流れる仏教や禅の思想を「体験」としてボトルに閉じ込めることができる、と直感しました。

日常の中で、クラフトジンが、自分の身体感覚を呼び覚まし、本心と向き合うひとときを作り出せたら。それが、ひとりの中の心と身体のバランスをととのえ、世の中の調和をうみだすきっかけとなったら。そう願って、このHOLONをつくりました。

Rei Horie